全体の話はこちらで書いております。
今回はバンコンに絞った注目モデルをご紹介。
キャンピングカー初心者の方は、まずこちらを読んでいただいて、バンコンの特徴を理解していただいておくといいと思います。
失敗しないキャンピングカー選び④バンコンの特徴とおすすめしたい人
バンコンはあまり目新しいのがなかった印象です。
①エートゥーゼット(A to Z)・アンナM
ギリギリ300万円台のバンコンがアンナM。
軽キャンピングカーでも、ポップアップ付きになると300万円台後半からとなるので、価格帯としては重なります。
軽に拘らないのであれば、私としてはこちらがおすすめ。
広さが全然違いますし、シャシに余裕があるので走っても楽です。
サイズとしては高さ以外はベース車のタウンエース/ボンゴと一緒。
ですので、平面駐車場であれば普段の買い物も全く問題ありません。
アンナMの魅力はハイルーフ。
キャンピングカーでも背が低いタイプがありますが、車内で立てるのと立てないのは快適さが違います。
ポップアップで立てるタイプもありますが、どこでも気軽に開閉できる訳ではないですし。
ホイールやエアロで、ちょっとやんちゃな感じにできるのもバンコンの魅力ですね。
②トイファクトリー・バレイア(BALEIA)
トイファクトリーは、毎年ジャパンキャンピングカーショーに新モデルを持ち込んできます。
今回はワイルドなバレイアを出展してきました。
このモデル、ユーラシア大陸横断をイメージして作られたようで(ブースが無人で詳細は見て想像するしかなし)。
バンパー下部にはバーが取り付けてあり、よりアウトドアに振った仕様になっています。
ボディカラーも、男らしくていい感じです。
ルーフに大きなキャリアが取り付けてあるのが特徴的で、車内に乗せきれなかった荷物や濡れ物など持ち込みたくない荷物を載せられます。
これは結構いいアイデアですね。
車内はリアが大きなベッドになっていて、その下に遊び道具をたくさん積める仕様です。
③トイファクトリー・ハコハコ(Haco x Haco)
ハコハコは、ベースユニットをあらかじめ取り付け、ユニットになっている家具を自由に着脱できるスタイル。
トイファクトリーの新しい取り組みです。
家具を下ろせばバンのようにも使え、家具を載せればキャンピングカー,。
実際は、家具を下ろして走ることは少ないと思うのですが。置くとこないでしょうし。
架装が簡単ですので、納期が短かそうなのはメリットですね。
価格も、家具を絞ればお手ごろになるところも魅力ですし、エントリーにはちょうどいい仕様かと思います。
④タコス・ハイエース3B
中堅メーカーのタコスが出してきたのが、ハイエース3B。
ハイエースのバンコン、スーパーロングが広いに決まっていますが、このワイドミドルは広さと使いやすさのバランスがいいんです。
幅は1.9mと広めですが、長さは5m切っているので、普通の駐車場に入る範疇なのです。
外装で目につくのは、右側のお腹にぽっかり空いたエアコン室外機の穴。
スーパーロングでは家庭用エアコンがついているモデルは少なくないですが、ワイドミドルでは珍しい。
夏の車中泊を考えると、エアコンは必須に近いので、ポイント高いです。
なお、オプションでリチウムイオンバッテリーが選べるので、電源ない場所でも車中泊できます。
車内はこれまた面白い縦の2段ベッド仕様。
これもワイドミドルでは珍しいですね。
広さも十分ですし、二人旅であればダイネットを畳まずに寝られるのは便利です。
価格は550万円から。
痒い所に手が届く、隠れた名車だと思います。
⑤ホワイトハウス・ベルラルゴ キャンパー・ソレイユ
キャンピングカーのベース車、ハイエースやタウンエースは、正直言ってクルマ趣味人が積極的に選ぶ車ではないような気がします。
クルマ趣味人も色々いて、ハイエースを好む方も少なくないですが。
ここで紹介するのは、ガイシャ好きにおすすめのシトロエンのキャンピングカーです。
ホワイトハウスは、ミニバンなどの乗用車にポップアップを装着することでキャンピングカーかをするのを得意としています。
ハイエースもありますが、トヨタのノア、ホンダのステップワゴン、あと軽ではN-BOX/N-VANのポップアップモデルがあります。
このベルラルドのキャンピングカー。
ミニバンというよりライトバンのようなスタイルですので、居住空間には制限がありますが、反面走りは良さそう。
バンタイプのように、我慢をする必要はなさそうです。
当然、ベース車より剛性は落ちますし重心は高くなるので、走行性能は悪化するでしょうけど。
就寝定員は大人二人、子ども二人。
フラットな荷台部分に3人、ラゲッジトレイにチャイルドベッドを装着するとそこに子どもが1人です。
チャイルドベッドには落ちない工夫としてネットもあります。
キャンピングカーに興味はあるけど、クルマ趣味人は諦められない。
そんな人におすすめです。
これでハマると、ハイエースのバンコンや、キャブコンに移行する可能性もありますね
気楽な気分で始められるところが魅力です。
番外編①フィアット・デュカト
今までもデュカトベースのキャンピングカーはありましたが、多くは外国のビルダーが製作したものを輸入したもの。
正規輸入ではないので、シャシ部分(キャンピングカー架装以外の部分)のトラブル対応が課題でした。
例えばハイエースベースであれば、エンジンの不具合があった場合に全国のトヨタで診てもらえます。
一方、正規輸入されていないデュカトは、不具合でフィアットのお店に行っても診てもらえませんでした。
魅力は高い走行性能と、乗用車的な内装。
欧州キャンピングカーのNo.1ベース車ですから、快適性には特に気が払われています。
エンジンも180HPと、カムロードは144HP、ハイエースは151HPですので、かなりの差。
ミニバン的なシートポジション(前輪の後ろに前席がある)ので、乗り心地もいいでしょう。
難点はどうしても全長が長くなること。
一番短いモデルは全長が5,413mmでハイエースのスーパーロングと同等ですが、室内長は3,120mm
ハイエースが全長5,380mmで室内長が3,540mmですので、42cm短い計算。
ボンネットの分、これだけ損してるのです。
ハイエースのロングが室内長3,000mmになるので、室内のレイアウトはハイエースロングと同等になると思っておくと良いでしょう。
スペース効率は落ちますが、走行性能を重視する人にはぴったりのキャンピングカーです。
番外編②トヨタ・ハイエースFCV(欧州仕様)
トイファクトリーブースにありました。
これはFCV(燃料電池車)のキッチンかーとしての参考出品ですが、キャンピングカーとしての可能性を検討しているのでしょう。
前述のデュカト同様、鼻(ボンネット)があるタイプなので、スペース効率は落ちます。
反面、走行性能が上がるのと、衝突安全性が高いことがメリット。
正直、日本の環境(狭い道が多い、駐車スペースが狭い)の中で主流になるとは思えません。
ただ、「スペースを犠牲にしてでも走行性能を取る」趣向の人はいますので、需要はあると思います。
燃料電池ですが、キャンピングカーとの相性は良いですね。
水素を電気に変換する仕組みですので、余計なサブバッテリーは不要。
水素を焚きながら発電して、家庭用エアコンなどの家電が使えます。
そして、出てくるのは水ですので、環境にも優しい。
EVだと充電の問題があって航続距離が短くなりますが、その心配もないです。
これは、FCVが普及してくれば、素晴らしいキャンピングカーが出来そうです。
まとめ
2022年ジャパンキャンピングカーショーで見つけたバンコンの注目の車両を紹介しました。
さすが一番の売れ筋。内容も色々あって面白いです。
今後はデュカトベースでどのようなモデルが出てくるのか、楽しみですね。
バンコンの特徴の解説はこちらから
ここで挙げたモデルはほんの一部ですので、ネット等で探して素敵なキャンピングカーを見つけてみてください。
ジャパンキャンピングカーショー2021注目の5台はこちら。
キャブコン編はこちら
軽キャンピングカー編はこちら
コメント
コメント一覧 (1件)
[…] 副賞のトイファクトリー・バレイヤについて […]