キャンピングカーのベース車であるカムロードのモデルチェンジに伴い、各社キャンピングカーもモデルチェンジします。
一足早く、バンテックの新型が発表されましたので、変更点をまとめました。
元ネタは、文字情報がないので、バンテックの公式Youtubeからとなります。
ベース車の変更点
まずはカムロードの変更点となります。
・重量増で準中型免許が必須に
これ、めちゃくちゃ大きな変化点です。
2017年3月12日以降に免許を取得した人の普通免許は3.5t以下しか運転できないので、運転するためには準中型免許の取得が必要です。
現在キャブコンを購入する層は2017年以前に免許を取得した人がほとんどでしょうけど、レンタカー需要や将来のリセールを考えると不安な変更です。
・新設計エンジン&6速AT
これは排ガス規制と燃費規制対応となります。
パワーは旧型同様のようですが、排気量は小さくなっています。
ATも6速になっているので、燃費は期待できますね。
羨ましいですが、これが大幅値上げの大きな要因を占めています。
・VSC(車両安定制御システム)
車体の姿勢を自動で制御するもの。四輪をブレーキかけたり出力絞ったりと制御するのです。旧型はABSのみでした。
これも法規対応ですが、安全性には大きく寄与するので、嬉しい装備です。
バンテックの動画では四駆のハンドリングが向上したと言っていましたが、VSCが機能しているのではないかと思っています。
・プリクラッシュセーフティ
前方障害物を検知して事故防止をアシストする機能。いわゆる自動ブレーキです。
12-80km/hまでの速度域をカバーしますので、長距離を走るキャンピングカーには必要な装備です。
・レーンデパーチャーアラート
車線からはみ出しそうになると警告音で知らせる機能。
居眠り運転の防止になりますね。これも事故防止には役立ちます。
・前進誤発進制御機能
ペダルの踏み間違えによる誤発信を制御して事故を防止する機能。
中高年が多いキャンピングカーのドライバーですから、この機能も重要。
万が一人を跳ねたら、人生終わりますから。
・クリアランスソナー
バンパーにセンサーが埋め込まれていて、近づくと警告音が鳴る機能。
前進後発信制御機能のおまけですね。
前は見切りがいいのであまり必要な装備とは思えませんが、ついていて邪魔にもなりません。
・ヘッドライトのLED化
ヘッドライトが明るくなります。
今まで昔ながらのハロゲンで、カスタマイズをしている人も多かったので嬉しい変更です。
・オートライト
これは法規で義務付けられたので、それに対応したもの。
山間部の高速を走るときにはすごく便利ですね。私の車にも欲しいです。
・オートマチックハイビーム機能
ハイビームのON/OFFを自動で調節。夜間は楽でしょう。
・ヘッドライトクリーナー(四駆は標準装備/二駆はオプション)
LEDヘッドランプは熱の発生が少ないので、雪が溶けないんです。
その対策のヘッドクリーナーだと思っています。
ベース車のダイナで比較をしていますが、70万円超の価格アップとなっています。
新型カムロードのベース車トヨタ ダイナ(1.0t)モデルチェンジ
バンテック仕様のカムロード
バンテック仕様と言っていますが、全部旧型でも行っていた変更点です。
・オーディオレス
まさかラジオでのまま走る人はいないでしょうから、不要ですね。
・大容量オルタネーター(130A)
これは大事です。サブバッテリーを充電するのに、オルタネーター(発電機)の容量は大きいほうがいいです。
・運転席/助手席エアバッグ
ダイナは運転席のみ装備が標準で、助手席はオプションです。
・メッキ付きフロントバンパー
なくても困りませんが、メッキ付きの方が商用車っぽさが減ります。
全車の変更点
ここは新型ならではの変更点です。
・架装部のサブフレームの塗装変更。(パウダー塗装→電着塗装)
キャンピングカー架装の土台部分の耐久性を高めています。
自動車メーカーと同じ工法で、工法としては、下地8工程、塗装2工程、計10工程の水槽につけて塗装をしていき、最後に180度の炉で熱処理を行います。
目に見えないところではありますが、ここにコストをかけて長持ちする車体を造っているのは、素晴らしい姿勢だと思います。
・Vサスペンションシステム標準装備(90,000円相当)
KYB製バンテック専用ショックアブソーバーが標準装備になりました。
ダブルタイヤ化での乗り心地のネガを潰すのが狙い。
大きい動きは固く、伸びる方だけ強い自動減衰力変更型。乗り心地よく安定するそうです。
標準のキャンピングカーの乗り心地は悪く、交換する人も少なくないので、ビルダーとして改善した車両を販売する姿勢は○です。
ただ、アフターパーツで交換するのであれば、余計なコストアップになったとも言えますね。
・MAXXFAN標準装備(33,000円相当)
従来のファンタスティックベンチはオプションとなりました。MAXXFAN装着がほとんどだったそう。
元々33,000円のオプションが標準になったわけですが、ファンタスティックベンチに変更すると13,200円取られます。
コストが安い装備にするのに、ちょっと理不尽です。
・電線の変更(2倍)
サブバッテリーからインバーターに繋がる電線の容量を2倍にして効率を上げたとのこと。
・水タンク追加
動画で見ましたが、よくわかりません。
コルドシリーズの生活用水タンクとは別の話だったのか?
ZiLシリーズの変更点
・バックソナー標準装備(コルドシリーズは12万円のオプション)
私はあまり必要性を感じませんが(バックモニターがついているので)、あってもいい装備ですね。
・四駆の7人乗車化
今まではジルシリーズの四駆モデルは車両総重量の問題(7人にすると3.5t超える)で、フロントのセンターシートを殺して7人→6人乗車として販売していました。
今回、全車3.5tを超えたので、四駆も7人乗りになりました。
私は7人乗りにしたくて(前3人乗車がしたくて)二駆を購入したので、この変化点は羨ましいですね。
コルドシリーズの変更点
・デュアルソースエアコンシステムの標準装備化(82,500円相当)
トリプルサブバッテリーが装着され、バッテリーでエアコンが動くようになりました。これもほとんどオプションで選ばれていたそうです。
・生活用水タンク標準装備(110,000円相当)
今回は見ずに結構拘ったバンテック。
生活用水タンクをつけてきました。長期の旅には重宝するでしょう。
生産中止となるモデル
以下モデルは生産中止となりました。
どちらも個性的なモデルですので、残念ですね。
ZiL480 Skip
CORDE Rundy
価格
価格をまとめると以下の通り。
2WD | 4WD | |
ZiL 520 | ¥10,680,000 | ¥10,860,000 |
Zil Noble | ¥10,920,000 | ¥11,100,000 |
ZiL | ¥10,590,000 | ¥10,770,000 |
CORDE Leaves | ¥8,980,000 | ¥9,160,000 |
CORDE Bunks | ¥8,980,000 | ¥9,160,000 |
旧型との価格比較をしています。
比べると160万円差という、かなり大きな差になっています。
内容から考えると妥当な価格差は107-115万円
改めて装備を確認した上で積み上げで価格を計算すると以下のようになります。
ZiLシリーズ(161万円値上げ)
ベース車 75万円 + 全車変更点 20万円 +ZiLの変更点 12万円 = 107万円
CORDEシリーズ(165.4万円値上げ)
ベース車 75万円 + 全車変更点 20万円 +CORDEの変更点 20万円 = 115万円
50万円はどこ行ったんだろうという感じです。
原材料等のコストも昔のままではないでしょうから値上げはやむなしと思いますが、この値上げは新規ユーザーには痛いですね。
旧型がおすすめ
今回のコストアップの主要因のエンジン/AT変更は排ガス対策ですから、コストアップ分、ユーザーが恩恵を感じることはできないでしょう。
ですので、今購入を検討しているのであれば、旧型の在庫車を購入するのがお勧め。
まだ旧型の在庫があるところがあります。
9/23に調べた限りですが、
RVランド(https://www.rvland.co.jp/index.php)では、在庫車や先行発注車があるようです。
岡モータース(https://www.okamotors.co.jp/)も在庫車の表記があります。
他にもあるところがあるかもしれませんが、新価格を見て旧型の在庫に需要が殺到することが目に見えています。
このブログを読んだ方は、即販売店へ行かれることをおすすめします。
少しでも現在の愛車を高く売るために、無料査定で比較して資金の算段をつけるのも大事ですね。
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新車供給不足の今が売りどき
公式の試乗動画
バンテック公式Youtubeで、試乗動画が出てきました。
パワーはそれほど変わらないようですが、6速ATの効果が大きそうで静粛性と燃費は上がっているようです。
専用の足回り(ショックアブソーバー)を入れているとのことで、安定感がましているというアピールはありました。
この辺り、定評のあるショップと比べるとどんな感じなんでしょうか。
まとめ
新型カムロードベースのバンテック車の変更点をまとめました。
新型はベース車が乗用車並みの装備となります。
また、ベース車以外も装備を充実させて商品性をアップさせ、快適性がアップしています。
しかしながら、値上げ幅が大きい!
旧型の在庫があるうちは、旧型がお勧めですね。
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