シリーズ第10弾はキャンピングカーのエントランス(入口)の話。
キャブコンだとリアエントランスと中央エントランスがあって、使い勝手が別物なんです!
それぞれの利点とシチュエーション別の選び方を解説していきます。
リアエントランスとセンターエントランス
入り口なんてどうだっていいじゃないか?
と思われた貴方、入り口の場所で中の間取りが大きく違ってくるんです。
例えばワンルームマンションだと、部屋の端っこに入り口がありますね。
これは通路が広く取れる(車より)マンションだからできること。
キャンピングカーの場合は、端っこであるリア(フロントに入口は作れません)に入口を作った場合は前方向にしか行けず、全面リビングに。
センター(運転席寄り)に入り口があると、入り口付近にダイネット(リビング+ダイニング)があり、リアにベッド専用スペースがあるのが一般的です。
それぞれのメリットとデメリットは何でしょうか?
リアエントランスの利点と欠点
O: 大きなダイネット
入り口付近にキッチンとマルチスペースを集中させ、運転席側は全面をダイネットとできるのでダイネットは圧倒的に広いです。
これが唯一に近く、最大の利点です。
二人旅でゆったり過ごすも良し、仲間とグループキャンプして、寒くなったら暖かい車内でおしゃべりするもよしです。
X: 寝る場合はベッド展開が必要
常設ベッドは無いので、ダイネットを片付けてベッド展開をするか、バンクベッドに寝るしかありません。
ベッド展開はそれほど難しく無いので慣れればなんてことないようですが。
O: 入り口から中が見えない
センターエントランスは、入り口すぐにダイネットがあるケースが多いのですが、中が丸見えです。
カーテンをつけたりして中を見えなくすることは可能ですが、出入りの時はカーテンをめくるのでどうしても見えます。
リアエントランスは、入り口先にダイネットはないので、プライバシーはバッチリです。
O: 室内収納は多い
ダイネットの椅子の下など、室内の物置は多い印象です。
X: 外部収納が少ない
センターエントランスの利点と欠点
O: 独立したリアベッド
これがセンターエントランスの最大のメリット。
子どもがいる家庭だと、リア二段ベッドに子どもを寝かせて、親はダイネットで晩酌なんてことができます。
また、ベッドが個室のようになるので、子ども部屋のように使えます。そんなに広くはないのですがね。
O: 大きな外部収納
リアベッドの下は外部収納になります。
リアエントランスだと、キャンピングカー後部は入り口になるため、後部の収納は無し。
サイドに大きめの収納がある場合もありますが、センターエントランスのリア外部収納には勝てません。
キャンプ用品などをたくさん積んで出掛けられます。
X: 丸見えのダイネット
入り口開けると丸見えです。
カーテンつけても出入りの時は見えます。ワンルームマンション気分です。
O: 就寝定員が多い
リアエントランスだと、バンクに2-3人にダイネットに2-3人が限界です。
センターエントランスだと、バンクに2-3人、ダイネットに2-3人、常設ベッドに2人寝れます。
ジルシリーズで比較すると、リアエントランスのジルが5人、センターエントランスのジル520が7人です。
X: ダイネットが広くない
リアに常設ベッドを持つので、ダイネットの広さは制限されます。
4人で使うには十分ですが、横に横になってくつろぐ事はできません。
リアエントランスにおすすめの人
■二人旅
二人旅で、バンクベッドに寝ることを決めれば、ダイネット出しっぱなしでも寝れます。
大人だけのグルキャンで宴会するもよし、二人でくつろぐもよしです。
■小さい子ども連れ
子どもが小さければ、バンクで四人寝れこともできますし、ダイネットを展開して川の字で寝るのもいいでしょう。
子どもが寝かしつけ必要であれば、一緒に寝てしまうのもありですね。
ダイネットが広いので昼間はゆったりと過ごせますし、移動中以外はお座敷のようにしていても良さそうです。
センターエントランスにおすすめの人
■小学校以上の子ども連れ
子どもが大きくなってくると、プライバシーを欲しがるもの。
リア二段ベッドのモデルであれば、子ども二人までなら個人ベッドを与えられます。
子どもが寝てから大人は寛ぐこともできます。
■キャンプをする人
リアエントランスでも工夫してキャンプをされる方はたくさんいますが、リアベッドの下が使えるセンターエントランスモデルは外部収納が大きいです。
4人分のチェアや大きめのテーブルだけでなく、タープやテントも積めたり。
荷物が多い人には特におすすめですね。
まとめ
全然使い勝手が違うエントランスの位置の差。
大人旅にはリアエントランス
ファミリーにはセンターエントランス
をおすすめしますが、こればかりは使う人によって全然ちがいます。
先入観は捨てて、自分の使い方を考えて実際に見てみるのが一番大切だと思います。
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